ポケモンWikiでは記事の投稿、加筆、検証、修正等参加、協力してくださる方を必要としています。方法や詳細はポケモンWikiに投稿するにはをご覧ください。

カプ・レヒレ/対戦

提供:ポケモンWiki
ナビゲーションに移動検索に移動
ポケモンWikiは対戦情報サイトではありませんカプ・レヒレの詳しい対戦考察や育成論は、以下のようなサイトでも取り扱っています。
ポケモン徹底攻略
ポケモン育成考察Wiki
外部サイトの安全性・正確性・合法性等あらゆる点については、何ら保証しません。

このページは、カプ・レヒレの対戦での扱い、及び育成論を記述するところである。

カプ・レヒレの歴史

第七世代

蓋を開けるとキノガッサキノコのほうし無効化、特攻に依存しないしぜんのいかりの有用性、メガバシャーモを受けられる優秀な複合タイプからメジャーポケモンの仲間入りを果たした。ダブルバトルでも恵まれたタイプとだくりゅうの通りの良さから瞬く間にメジャーポケモンとなっている。耐久だけでなく素早さの種族値にも恵まれており、努力値を20振りすれば素早さ4振りフォルムチェンジロトムを抜けるのがそれを物語っている。

SMリーグシングルバトルではUSUM発売のシーズン7まで10位台をキープし、その間の最高位はシーズン5の10位。PGLレーティングバトル統計データを見ると、SMリーグシングルバトルではムーンフォースなみのりちょうはつしぜんのいかりが主流技構成であったことが窺え、性格はみずの耐久型の御多分に漏れずずぶといがメインで、もちものはミズZオボンのみたべのこしが多数派であった。SMリーグシングルバトルではバシャーモの苦手なみずをカプ・レヒレで受けたりじめんを攻めたり、時にバシャーモのかそく+バトンタッチによって対面から低火力高耐久のポケモンを詰めたりする「バシャレヒレ」が一般化。

USUMリーグシングルバトルではカバルドン、れいじゅうランドロスなどの攻め切れる有利な相手が増え、これは「回復技の無い耐久型」としての環境的な追い風と言える。使用率も1桁台から10位台前半を推移するようになった。性格も攻めを重視したひかえめが主流になり、SMリーグで2割程度の割合であったミズZ型は約4割となった。回復技がない中でウイのみによる行動回数水増し型も同リーグで成立している。技に関してもなみのりをハイドロポンプに入れ替えた型が少なくなくなり、ちょうはつを切ってめいそうを搭載する型も比較的多くなった。同リーグシングルバトルではれいじゅうランドロスとボーマンダでいかくサイクルを回しながらボーマンダを物理積みアタッカーとして、カプ・レヒレを特殊積みアタッカーとして利用する「ランドレヒレガエン」が一般化。USUMリーグシングルバトルシーズン10ではそれまで同リーグでは候補外であったくろいきりが採用率ベスト10に入り、積みポケモンキラーとしての個性を出すに至った。コオリZ+くろいきりは体力回復効果も付くため強力。

USUMリーグシーズン11あたりからくさが死滅した環境の裏をかいてバンギラスドリュウズ、カプ・レヒレによるトリオ「バンドリレヒレ」が成立。バンギラスで特殊を受け、カプ・レヒレで物理を受け、ドリュウズで潰しをかけるというのがこの構築のコンセプトである。一見するとくさの他にじめんかくとうも一貫しているが、そこをカプ・レヒレのじめん、かくとうへの対面性能で補うのが「バンドリレヒレ」の要点である。シーズン12にはそれまで選外であったトリックが採用技トップ10に入るようになり、シーズン14には25.3%を記録。こだわりメガネを押し付けることで、耐久型が回復技と攻撃技を使い分けることができないように妨害したり、積みアタッカーが積み技と攻撃技を両方使うことができないようにしたりすることができる。

ダブルバトルでは毎年のようにWCSで活躍する。WCS2017(アローラダブル)ではマスターカテゴリベスト8進出者中2人が使用、その内1人は優勝。優勝者はミストフィールドエルフーンしぜんのちからZのコンボを用いたパーティを使用していた。決勝戦では相手のまもるを読み切って二匹のムーンフォースを片方に集中したことが勝利の決め手となっている。

WCS2018(全国ダブル)環境ではガオガエンれいじゅうランドロスを攻め切れることが評価され、これら水弱点のいかくポケモンを即座に沈められるミズZ型が重宝された。れいじゅうランドロスのいかく、自身のめいそうで混乱木の実の発動を管理できるのも大きかった。世界大会マスターカテゴリではベスト8進出者8人中3人がカプ・レヒレを使用。ただ、最高成績はベスト8にとどまり、ベスト4以上には残らなかった。

WCS2019(GSダブル)ではマスターカテゴリ優勝メンバーの1体に輝いた。優勝者のカプ・レヒレはフェアリーZ型であり、決勝戦では1本目、2本目共に相手のブラッキーラブリースターインパクトで倒した。このルールのカプ・レヒレは耐久に特化してしぜんのいかりを使うのが定石であったがそれにとらわれずとくこうに振り切り、かつZ枠として使われるのが基本であったルナアーラからルナアーラZを切ってカプ・レヒレにZクリスタルの枠を与えるという革新的なメンバー構成であった。

2018年8月に公開されたバルドルの寄稿記事ではメガリザードンYトゲデマルを軸としたパーティ「リザデマル」におけるドラゴン対策としてカプ・レヒレが紹介された。一見するとカプ・レヒレのみずウエポンの火力をメガリザードンYのひでりで削ぐためアンチシナジーだが、カプ・レヒレはフェアリーウエポンが中心なのでアンチシナジーはその実薄い[1]

第八世代

冠の雪原で追加。

特性の面では強化も弱体化もなし。ドレインキッスねむるを覚えた程度か。

Zワザの廃止で最大火力面では弱体化を受けたが、火力面では全くフィールドメイカー特性が関係しないため、他のカプと異なり「元々特性で展開できるのでフィールド展開系のダイマックスわざの恩恵が薄い」という事態には陥っていない。それどころかダイストリームみず火力を上げることができるため、寧ろカプの中ではダイマックスとの相性は良いぐらいである。元々瞬間火力ではなく継続的な遂行能力で勝負する部類なので、雨で継続的に火力を上げることができることを考えると強化されていると言える。

登場早々、シングル・ダブルを問わずに活躍。エースバーンに強いのが特徴であり、エースバーンの主流技の内ふいうちとびひざげりかえんボールとんぼがえりを半減で受けることができ、とびはねるアイアンヘッドは等倍。抜群高火力のダストシュートにさえ気を付ければ対エースバーン兵器としては言う事無し。どくづきは火力不足でありこちらがダイマックスを切ると相手としては攻め切れないので環境にそれほど存在せず、ダイアシッドダイマックスわざとしては威力が貧弱な上に使い手が物理型の場合恩恵が少ないため警戒する必要性が薄く、この点も追い風である。

特にシングルバトルでは弱点を突ける起点作り型全般、600族ドラゴン全般に強いのが大きい、第七世代同様にランドロステッカグヤとトリオを組むことになった。ドレインキッス耐久型も一定数使われる。一部の極端な例としてはそれとてっぺきめいそうを組み合わせることで両受けを実現して居座る型も存在する。ただし、ウツロイドのようにドレインキッスの通りが悪くみずウエポンで攻めた方が手っ取り早い相手、のろいミミッキュなどのように回復を阻害する相手もいるため、絶対的な型ではない。こだわりスカーフで上からめいそうを放って特殊ダイマックスエースのダイマックスターンを枯らした後にダイマックスしてこだわりを解除して反撃する型もある。

シーズン12には最終使用率3位を記録。

シーズン12最終16位構築には珍しいゴツゴツメット型がエントリーされていた。ダウンロード対策として特防防御より高くしつつ極力物理耐久に振った型であった[2]

シーズン13上位構築にはこだわり系アイテムトリック型が目立ち、最終3位構築はおくびょう最速CS特化のこだわりスカーフ型であった[3][4][5][6]

シリーズ8の竜王戦ルール環境ではみず枠を禁止級伝説であるカイオーガ、キョダイセンリツでダイマックスエースをサポートするラプラスに取られることが多くなったが、シーズン15は使用率12位と健闘。

シーズン18最終2桁には何例か、ねっとうてっぺきめいそうドレインキッスという技構成のずぶといたべのこし耐久型が残っていた。十分積み技を使ってターン消費すればミストメイカーによるミストフィールド状態は消えるので、上手く立ち回ればねっとうはアンチシナジーにならない[7][8][9]

ダブルバトルでも回復アイテムを持っためいそう型が中心。言い換えると、ダイマックスでめいそう後の攻撃を耐え、ダイマックスしたポケモンと共に集中砲火を行うのが正しい対処法と言える。シーズン12では、状態異常をミストメイカーで牽制できること、レジエレキなどの技範囲の狭いポケモンの補完になる事、ガオガエンれいじゅうランドロスいちげきウーラオスドラパルトなどの明確な有利がトップメタに目立つことから、使用率1位を記録。

シーズン12にはレジエレキの技範囲の補完として相方に据える構築が主流であったが、シーズン13からはガオガエンいかくねこだましカプ・レヒレを通す構築が主流となった。イエッサンなどで展開するサイコフィールドもカプ・レヒレを後投げしてミストメイカーで書き換えればガオガエンのねこだましを成立させることができ、そうなればカプ・レヒレを通すことも楽である。

一般的な育成論

高いぼうぎょとくぼうを持つ。性格をひかえめにして特殊アタッカーにしたり、おだやかやずぶといにして耐久型にしたりすると良いだろう。

特性のミストメイカーで場をミストフィールドにできるため、状態異常に強くなることから耐久型である自身との相性は良い。ただし、相手も場の効果を受けるため、ねっとうなどは採用しにくくなる。

攻撃技の候補としては、ムーンフォース/マジカルシャインしぜんのいかりハイドロポンプ/なみのりれいとうビームシャドーボールくさむすび等が挙げられる。変化技の候補としては、めいそうアクアリングみがわり等が挙げられる。決定力については他3体のカプと比べ劣りがちなので、しぜんのいかりを覚えさせた上でカプZを持たせ、ガーディアン・デ・アローラを発動させるのも面白い。また、くろいきりコオリZを合わせてZくろいきりを発動させることにより、1回限りだがHPを全回復させて相手のステータス変化をもリセットさせることも可能。

持ち物は火力不足を補うミズZが主流であり、次いで居座り性能を高めるたべのこしオボンのみなどが好まれる。耐久ベースにするとウイのみなどを安定して発動可能。こだわりメガネトリックとのシナジーもあり、あまり高くない火力を補いつつ攻撃技の通りの悪い相手にはこれを押しつけて妨害と、構成の柔軟性を高めることが可能。

脚注