ルージュラ/対戦
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ルージュラの歴史
第一世代
当時こおりタイプがエスパータイプに次いで最強タイプであり、その両方のタイプの技をタイプ一致で扱えるルージュラはたちまちトップメタの一角となった。種族値は微妙で素早さと特殊は悪くないがエスパーにしては平凡、HPに攻撃、防御は低く、特に物理耐久はダグトリオほどではないがフーディン以下とかなりの紙耐久。しかしタイプと技が優秀で、さいみんじゅつを命中率で上回るあくまのキッス、最強技のふぶきをタイプ一致で使えるのが強力。ふぶきでこおりを撒いてから交代で出て来たポケモンにあくまのキッスを当てて相手の手持ちを壊滅状態に追いやるのが必勝パターンであった。素早さが低いといってもこおりタイプの中では最速であり、こおらないポケモンには上からのかげぶんしんやあくまのキッス、上からかげぶんしんを打てるポケモンにはふぶきによるこおり撒き、といった具合に隙が無かった。紙耐久である物理耐久にしても、レベル50同士で共に育成済み理想個体ならケンタロスのはかいこうせんを15.38%の低乱数1発に抑えることが可能であり、このように当時の努力値仕様に助けられた面があった。意外にもサイコキネシスはサブ技扱いで、他にはちきゅうなげ、耐久を補うリフレクターやかげぶんしんが多かった。タイプの関係でこおり状態にならず、弱点のいわ、ほのお、むしに大会レベルのポケモンが少なく弱点は事実上物理アタッカーだけだったのも追い風であり、そうしたことから耐久力の低さがネックになることもなかった。この世代に存在するこおりタイプの中では唯一でんきを弱点とせず、こおり耐性もあって当時環境でよく使われたふぶき+10まんボルトのセットを等倍以下にすることができた。
ゲンガーの次にすばやさが高い眠らせ役でエスパー耐性もあってエスパー受けとしても機能したため、ニンテンドウカップ'97では決勝進出者15人中5人が採用している。ルージュラを攻め切ることなどを意識してか物理アタッカーではないゲンガーやサンダースに対してはかいこうせんを覚えさせるプレイヤーもおり、この世代ではルージュラを仮想敵として想定することが必須であった。決勝大会に残った個体はいずれもレベル52以下であったが、これはあくまのキッスによってレベルに依存しない戦い方ができること、レベルを上げることで抜ける相手もいないことなどから。
ただ、98カップでは素早さの種族値95が安心できるラインとは言いがたく、ポケモンスタジアムではふぶきの仕様が弱体化されたため、決勝進出者7人中1人の使用にとどまった。それでも、ナッシーに対する相性が良い上にだいばくはつによる1:1交換もあくまのキッスを当てれば封じることができたため、需要自体は一定数あった。
第二世代
この世代ではこおりとエスパーが同時に弱体化され、ルージュラはタイプ相性見直しの最大の被害者と言われるほど凄惨な仕打ちを受けてしまった。むし・ゴーストタイプの技の強化、いわタイプの技の普及、ほのおタイプの水準底上げ、あく・はがねタイプの登場よって一気に弱点が増えたことでタイプによるアドバンテージも一気に下がった結果である。ねむるとねごとのコンボ流行によりあくまのキッスは死に技と化し、物理技の需要増加で浮き彫りになった致命的な物理耐久の低さ、 弱点を突ける実用的な技の大幅増加によって脆さが目立つように。特殊の分割で特攻が20上昇しライコウ並になったものの、ふぶきとこおり状態、サイコキネシスが弱体化したことも踏まえると最早慰めにすらならなかった。
一応、くろいまなざし+ほろびのうたという新たなコンボを得たが、そのコンボ使いとしてもムウマが優先され、ルージュラの物理耐久ではそもそも困難なものであった。元々紙耐久ですばやさも微妙だったルージュラは、一気に弱点が増えた逆風でペルシアン、ダグトリオとともに一気に環境外へ転落した。
第三世代
ねむるとねごとのコンボの仕様が変更されたため、眠り技使いとして見直された。あくまのキッスとほろびのうたのコンボで地雷として活躍できたため、第二世代よりは立場が向上した。
第四世代
眠り技の仕様の強化、新特性よちむの獲得、あられとふぶきのコンボの登場などから強化を受け、霰パでこだわりスカーフを持って最速であられを放つという運用が対戦ではたまに見られたが、グレイシアという対抗馬、メタグロスという天敵の存在などによって活躍の場は奪われていた。いのちのたまを持ったエテボースのねこだまし一発で倒されるなど、火力増強アイテムの充実によって一層防御の低さが足を引っ張るようになった。プラチナではねむりターンの修正がされたため、あくまのキッスが弱体化した。
第五世代
ドラゴンタイプ全盛であったが、素早さで新規のドラゴンのほとんどに劣るためドラゴンメタとしてはあまり活躍できなかった。強力な物理アタッカーの増加、ナットレイ、ブルンゲルなどの受けの強力なポケモンの登場も逆風。隠れ特性かんそうはだが登場して以降は、雨パメタとしての役割を得るに至った。
第六世代
ドレインキッスを習得したが、火力不足はいかんともしがたかった。この世代ではフェアリータイプが登場しており、特にマリルリ、サーナイト、クチートが活躍していたため、第五世代よりもさらにドラゴンタイプへのメタとしての重要性が下がった。同時にフェアリーの弱点を突けることからはがね技が増加し、それがそのままルージュラに刺さってしまった。そればかりかファイアローの登場でほのお技で先手を取られるケースも激増している。2016年3月に開催されたカントー図鑑限定戦『カントークラシック』ではいずれのカテゴリでも使用率ベスト30入りを逃しており、かつての活躍は見る影もなかった。PGL統計データによると、この世代のテンプレ技構築はねこだまし、サイコキネシス、あくまのキッス、れいとうビームであり、性格はおくびょうが主流であった。
第七世代
カプなどの登場によって、ドラゴンメタとしてますます需要を失ったばかりか、さらにその対策によるはがねタイプが増加し耐性面でも壊滅的打撃を受けた。また、カプ・テテフと比較してエスパータイプの速攻型としても立場が悪くなった。この世代のダブルバトルではかんそうはだとのシナジーを活かしてあまごいを搭載する割合が多くなり、雨パの始動役として運用されるケースも見られるようになった。
ピカブイの覚醒値無しのノーマルルール対戦では問題にならないほどの物理耐久の脆さ、ステルスロックへの耐性の低さ、トップメタのメガプテラ、環境中位のカブトプスからうかがえるいわ環境傾向に合わない点が祟って、当初は底辺の使い勝手になってしまったと見られた。ようきカブトプスのつるぎのまい1回込みのアクアジェットですら、ステルスロック込みで確定1発。それでも、2019年9月頃の環境では、独特の一致技範囲と催眠技が使える点だけでそこそこ評価されている。単純にサンダーとサイドンに打点があり、どく複合のステルスロック起点型にも強い点から見直しを受けた。
第八世代
冠の雪原で追加。
物理耐久はダイマックスしても非ダイマックス状態のエースバーンと大差ないため、そういう意味でダイマックスとのシナジーは薄い。あくまのキッスなどの変化技への依存度も高いのでなおさらである。一応一致ダイサイコで先制攻撃技を封じることができるという利点があるにはある。
実際の登場後の環境ではこおり枠としてブリザポスが鉄板となり、単純にこのポケモンのための枠を取りづらくなった。
それでも、シーズン12最終7位構築にこだわりスカーフトリック型がエントリーされていた。採用理由としてかんそうはだでウオノラゴンのエラがみを流せるというのもあった[1]。
一般的な育成論
こおり・エスパー複合タイプ。特攻と素早さが高く耐久に乏しいアタッカー寄りの種族値。しんかのきせき持ちガラルバリヤードには耐久・素早さいずれも劣るが、特性の違いなどで差別化は容易。
特性は通常特性のどんかんまたは隠れ特性のかんそうはだが選択肢に上がる。どんかんはちょうはつ無効で補助技を採用する場合に優位。かんそうはだはみず技読みで無償降臨が可能。雨パとの相性も良い。残りのよちむは選択肢となりづらい。
攻撃技はタイプ一致にれいとうビーム/ふぶき、サイコキネシス/サイコショック/ワイドフォースなどがある。他のタイプの技にきあいだま、シャドーボール、エナジーボールなどがある。効果が優秀なねこだましも候補となる。
変化技は専用技のあくまのキッスが無効化手段が少なく命中率もそれなりにあり優秀で他のポケモンとの差別化点となる。その他のわざにめいそう、わるだくみ、ちょうはつ、みがわり、くろいまなざし、ほろびのうた、アンコール、トリックなどが候補となる。