スタンダードレギュレーション
ポケモンカードゲームにおけるスタンダードレギュレーションとは、ポケモンワールドチャンピオンシップスなどの公式大会で使われるレギュレーションの1つ。
日本国外の大会や国際大会では2001年から、日本国内の大会では2016年から使用されており、2018年以降は日本国内外で概ね同じレギュレーションとなっている。
概要
アメリカにおける2001-2002シーズンの大会は、ロケット団から金、銀、新世界へ...までのカードのみが使えるレギュレーションだった(禁止カードに指定されたニューラを除く)。それ以降も、日本国外の公式大会では毎年使用可能なカードの範囲をローテーションし続けている。ローテーションは通常はポケモンワールドチャンピオンシップスの後に行われるが、2009-2010シーズンではローテーションで使用できなくなるカードがなく、2010-2011シーズンでは過去約2年間に発売されたカードが使用できた。アメリカで発売されてから3週間後に追加の拡張パックのカードが使用可能なカードプールに加えられる。2016年以降は発売月の第3金曜日に加えられるようになった。
日本におけるスタンダードレギュレーション
日本国内で開催される公式大会では毎年使用可能なカードの範囲がローテーションされるレギュレーションは2018年まで採用されていなかった。
2016年12月9日にポケモンカードゲーム サン&ムーンの新シリーズ開始に伴い、XYレギュレーションが「スタンダードレギュレーション」に名称変更されたが、2016-2017シーズンおよび2017-2018シーズンの大会でもポケモンカードゲームXY以降のカードを全て使用できた[1]。
2018年9月1日に2018-2019シーズンに移行した際、スタンダードレギュレーションで使えるカードの範囲がサン&ムーンシリーズ以降のみに変更された。
2019年11月29日から2019-2020シーズンに移行した際から、日本国内ではレギュレーションマークによってスタンダードレギュレーションで使えるカードの範囲が定義されるようになり、使えるカードの範囲が日本国外の大会と同じになった[2]。2021-2022シーズン以降は日本国外のレギュレーションでも拡張パックの種類ではなくレギュレーションマークで使用可能なカードを定義すると公言された[3]。
再録カードの扱い
日本国内(2016年のスタンダードレギュレーション採用以降)では、昔のシリーズの再録カードがスタンダードレギュレーションに含まれる場合、ポケモンカードゲームADV以降のどのシリーズのカードでもスタンダードレギュレーションのデッキに入れられる(例:ハートゴールドコレクションのエネルギーつけかえ)。
昔のシリーズに収録されていたカードの中には、再録カードと記述が異なるものもある。そういったカードは公式大会では最新のカードの記述を適応する(例:伝説の鼓動で再録された破空の激闘のスーパーボール)[注 1]。
外国語カードの扱い
2009-2010シーズン以前のアメリカの公式大会では、外国語のカードも無制限に使用できた。
2009-2010シーズンから、公式大会では英語または参加者の母語で印刷されたカード[4] をデッキ60枚中54枚以上使用するルールとなった(例えば、アメリカのプレイヤーは英語のカードを54枚以上デッキに入れる必要があるが、カナダのプレイヤーは英語かフランス語のカードを合計54枚以上デッキに入れれば良い)。2010-2011シーズン以降の公式大会(Play! Pokémon)では英語と参加者の母語のカード以外は使用できなくなった。
スタンダードレギュレーションの一覧
レギュレーション | 拡張パック | レギュレーションマーク |
---|---|---|
スタンダードレギュレーション (2023-) | スカーレットex・バイオレットex以降 | レギュレーションマークE・F・G |
スタンダードレギュレーション (2021-2023年) | ソード・シールド以降 | レギュレーションマークD・E・F |
スタンダードレギュレーション (2020-2021年) | タッグボルト~白銀のランス・漆黒のガイスト | レギュレーションマークC・D・E |
スタンダードレギュレーション (2019-2020年) | ウルトラサン・ウルトラムーン~反逆クラッシュ | レギュレーションマークB・C・D |
スタンダードレギュレーション (2018-2019年) | コレクション サン・コレクション ムーン~ダブルブレイズ | レギュレーションマークA・B・C |
以下のレギュレーションは日本国内の公式大会では採用されていない。
- スタンダードレギュレーション (2017-2018年):青い衝撃・赤い閃光~裂空のカリスマ
- スタンダードレギュレーション (2016-2017年)
- スタンダードレギュレーション (2015-2016年)
- スタンダードレギュレーション (2014-2015年)
- スタンダードレギュレーション (2013-2014年)
- スタンダードレギュレーション (2012-2013年)
- スタンダードレギュレーション (2011-2012年)
- スタンダードレギュレーション (2010-2011年)
- スタンダードレギュレーション (2009-2010年)
- スタンダードレギュレーション (2008-2009年)
- スタンダードレギュレーション (2007-2008年)
- スタンダードレギュレーション (2006-2007年)
- スタンダードレギュレーション (2005-2006年)
- スタンダードレギュレーション (2004-2005年)
- スタンダードレギュレーション (2003-2004年)
- スタンダードレギュレーション (2002-2003年)
- スタンダードレギュレーション (2001-2002年)
禁止カード
スタンダードレギュレーションで禁止指定されているカードが存在する。
2016年12月9日に日本国内でスタンダードレギュレーションが採用されて以降は、以下のカードが禁止指定されたことがある。
- フラダリの奥の手:XYレギュレーションから引き続き禁止され、2018-2019シーズンでカードプール範囲外となった。
- ジュジュベ&ハチクマン:2020年9月10日以降禁止された。
- ムウマージ (SM10):2020年9月10日以降禁止された。
日本国外における各年のスタンダードレギュレーションで禁止指定されていたカードについては個別記事を参照。
外部リンク
脚注
注釈
- ↑ 日本国外のスタンダードレギュレーションでは再録時に記述が変更された場合、昔のシリーズに収録されていた方のカードが使えないとされたこともあった。
出典
- ↑ 「ポケモンカードゲーム サン&ムーン」のルールおよびレギュレーションの変更について _ ポケモンカードゲーム公式ホームページ、2016年12月9日投稿。
- ↑ ルール・レギュレーション変更のお知らせ _ ポケモンカードゲーム公式ホームページ、2019年9月27日投稿。
- ↑ 2022 Pokémon TCG Championship Series Season Format Rotation _ Pokemon.com、2021年4月21日投稿。
- ↑ Go-Pokemon.com - OP - POP Policy Change Regarding Foreign-Language Cards、2009年9月1日投稿 (アーカイブ)