ヘラクロス/対戦
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ヘラクロスの歴史
第二世代
この世代ではトップメタの一角を支配しており、ニンテンドウカップ2000全国大会では決勝進出者11人中2人が使用していた。攻撃がギャラドス並の序列3位、HPと素早さが平均並で防御はやや低いが、むしにしては地味に特防が高い。特攻はかなり低いが特殊技を使わないので実に無駄が無かった。半減タイプも多く、4倍弱点のひこう技も当時は使う相手がエアームドやサンダー程度と限られるので読みやすい。他にはファイヤーのだいもんじやミュウツーのサイコキネシスも1回なら耐えられるという長所もあった。
メインに代名詞のメガホーン、サブにじしん、まれにめざめるパワー(かくとう・いわ)があるが、HPが下がるのでポケスタ環境ではバレやすい。補助技はのろいかこらえるしかないが、こらえるはきしかいせいやカウンターと組み合わせることができ強力。きしかいせいの最大威力はハガネールなら確定1発、エアームド・スイクンの最大HPの約7割を削れるが、条件付きなのでめざめるパワー(かくとう)とメガホーンでねむる+ねごとをやる型もあった。メガホーンを2発で落とせるエスパーはミュウ、ミュウツー、ヤドラン、ソーナンスぐらいで、ヘラクロスもエスパーを苦手としているが、サイコキネシス1発ではまず瀕死にならないので牽制としては十分だった。メガホーンだけで大抵のポケモンにゴリ押しし、主にひこう以外では止まらない第二世代では屈指の物理アタッカーとして活躍していた。
ガラガラに対する受けとしても悪くはなく、具体的にはじしん、めざめるパワー(むし)半減で、いわなだれ等倍であった。ただし、めざめるパワー(ひこう)、つるぎのまいの存在から絶対的な受けとは言い切れなかった。
第三世代
特性としてむしのしらせとこんじょうを獲得。技はかわらわりと、FRLGでつるぎのまいといわなだれを、それぞれ習得。当時トップメタを支配していたカビゴンと、そのタッグ候補となるミロカロス、スイクンに有利なので、一気に使用率が向上。マタドガス、ボーマンダ、ゲンガーあたりが天敵であったが、それらのポケモンでギリギリ止められるという程度なので、その3匹はヘラクロスに本来の役割を阻害されて努力値配分や技構成が歪められることがあった。ポケモンリーグ2005中学生以上の部では決勝進出者9人中1人が使用していた。
当時のこんじょうは相手から状態異常にしてもらわないと発動できなかったため、現在と比べると実用は難しかったが、相手の状態異常技を牽制できるメリットもあった。
構築としてはこだわりハチマキを持ったヘラクロスをサンダースと組み合わせ、耐性が微妙なヘラクロスをサンダースの優秀な耐性で補完すると共にヘラクロスの苦手なひこう、ゴーストをサンダースで処理する「ヘラダース」が有名。
第四世代
こんじょうの実用化、ストーンエッジ、インファイトの獲得により、攻撃性能がさらに増した。先制技としてはしんくうはを習得。一方で、ムクホーク、トゲキッスなど、環境に強力なひこうタイプのポケモンが現われたため注意が必要であった。既存のポケモンではクロバットが強化されたのもネック。また、クレセリアやUMAトリオなど新規のエスパータイプにかち合うときつい部分もあり、きあいのタスキで行動保証を得るなどの方法によって何とかして倒される前にメガホーンで攻め切る必要があった。後述のとおり、先制技の普及によりきしかいせいの有用性が低下。
それでも、WCS2010(GSダブル)奈良県予選準優勝の実績を残している。
バトレボ環境では第三世代と相変わらず「ヘラダース」が使われ、それだけではなくほぼ確実に1体倒せるソーナンスと状態異常に強いヘラクロスの組み合わせ「ソーヘラ」も使われた。
第五世代
フェイントの仕様変更により、しんくうは以外の先制技を獲得した。しかしボルトロスなどの強力なひこうタイプが登場したことによって相対的には弱体化。タイプや種族値の関係上ヘラクロスを受け切れるデスカーンなども要注意であった。また、ローブシンがかくとう枠としてこの世代では鉄板であり、同じく環境でよく使われていたウルガモスも自身と同じくむしであったことから、単純にガチパにおいて枠を取りづらかった面もある。
隠れ特性としてはじしんかじょうを獲得しており、かえんだまのスリップダメージで削れたローブシンを起点にしてひたすらインファイトを撃てば、1:2交換に持ち込むことは比較的容易であった。ただ、ローブシンがトップメタであった影響でゴーストタイプで露骨に流しにかかられることがざらであったため、ゴーストタイプへの有効打としてつじぎりは必須レベルであった。
第六世代
メガシンカを獲得するも、ファイアローやギルガルドなどトップメタを支配するポケモンの中に天敵が目立った。しかし相手によっては強いという点に変わりはなかった。メガシンカですばやさが低まることを逆手に、トリックルームにしておくことでよりすばやさの高いポケモンを返り討ちにする戦法が使えるようになった。トリパとしてはクレセリアとの組み合わせが主流であった。レーティングバトルXYリーグシングルバトルではシーズン2からシーズン5、シーズン7、シーズン9、シーズン13からシーズン15に使用率ベスト30入りを果たした。ORASリーグシングルバトルではシーズン11からシーズン14までベスト30入り。最高使用率はXYリーグシーズン3シングルバトルの16位であった。
この世代の主流技構成はミサイルばり、タネマシンガン、ロックブラスト、インファイトであり、性格はいじっぱりがメイン。
単体でも強化を受けたが、4体のメガシンカポケモンのうち1体を選出して、そのメガシンカポケモンで全抜きを狙う「4メガ」という採用先を得たのも大きい。メガヘラクロスの場合は連続攻撃技と攻撃の種族値が全抜きに適しており、自分のダメージはクレセリアのみかづきのまいとハピナスのいやしのねがいで回復できるので、後手アタッカーであり攻撃を受けやすい点はある程度なら問題ない。
第七世代
カプの登場などフェアリータイプの普及により更に弱体化したと思われたが、メガヘラクロスについてはミミッキュをタネマシンガンなどで対面から倒せる可能性があるポケモンとして、逆に第六世代より人気が高まっている。天敵だったファイアローの弱体化も追い風。USUMでレディバのタマゴ技にカウンターを追加されると、直接の遺伝元としては唯一レベルアップでカウンターを覚える点でも重宝されるようになった。USUMでじごくづきを教え技で習得した。
前世代と比べて単体構成に大きな変化はない。
過去にUSUMリーグで使用率ベスト30に入選したポケモンを禁止する、いわゆる「上位禁止縛り」のシングルバトルとして行われたUSUMリーグシーズン16スペシャルレートでは使用率12位を記録。同レート1位のアシレーヌにタネマシンガンが、4位のジバコイルにインファイトが、6位のクレセリアにミサイルばりがそれぞれ刺さった。
第八世代
ダウンロードコンテンツの鎧の孤島にて解禁された。
インファイトが大安売りされて相対的に弱体化。また、ダイジェットが蔓延する環境になったため、きあいのタスキを持たないと動くのもままならなくなった。第六世代のファイアローほどでは無くとも、ひこうが4倍のヘラクロスにとってはかなり辛い環境である。メガシンカも廃止され、火力も大幅に下がってしまった。
第九世代
今作で追加されたいかさまダイスは、連続攻撃技を必ず4回以上当てられるようになるというものなので、第七世代までのメガへラクロスのメインウェポンだったミサイルばり、サブウェポンだったタネマシンガンやロックブラストで存分に活かすことができる。あちらが持っていたスキルリンクと違って道具なので、他の特性と組み合わせて使うことができる。しかし、いかさまダイスを持たせる場合はかえんだまやどくどくだまを諦めることになるため、こんじょうを発動させる場合は相手の動きを読むか、ダブルバトルで味方に状態異常にしてもらう必要がある。
一般的な育成論
高い攻撃を有するむし、かくとうタイプのポケモン。同タイプのポケモンにウルトラビーストのマッシブーン・フェローチェがおり、比較するとバランスの良い種族値となっている。ダイマックスとの相性も良好。
特性は通常特性のこんじょうか隠れ特性のじしんかじょうが選択肢。むしのしらせはむし技の通りの悪さから選択肢となりづらい。
攻撃技はタイプ一致のインファイトはほぼ確定。もう一方のタイプ一致であるむし技は元専用技のメガホーンがあるものの、前述のとおり通りの悪さから選択肢にあがる程度。他の候補にストーンエッジ/いわなだれ/ロックブラスト、タネマシンガン、じしん、つばめがえし、じごくづきなどがある。