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ゴリランダー/対戦

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このページは、ゴリランダーの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

ゴリランダーの歴史

第八世代

ダイマックスとの相性はあまり良くない。というのも、変化技や効果が主体の攻撃技に恵まれているが、ダイマックスわざ化すると通常技としての効果が消されるためである。通常技の効果として持つ反動を消したいウッドハンマーにしても、主流特性がグラスメイカーであることからダイソウゲン化する旨味が薄い。

シングルバトルではソード・シールド発売直後こそ使われていたが、ほどなくしてナットレイ対策のほのおウエポンが蔓延し、非常に動きづらくなったため発売から3週間ほどで環境から姿を消した。それでもランクバトルシリーズ2シーズン2シングルバトル最終1位の構築に投入されていた。その1位構築の個体はHP攻撃努力値を厚く振ったいじっぱりとつげきチョッキ型であった[1]。他にも、低くない素早さとドラムアタックを武器にやどりぎのタネみがわりで粘るたべのこし型も一定数確認された。

シーズン7でグラスメイカーが解禁され、ダウンロードコンテンツ『鎧の孤島』で教え技としてグラススライダーを獲得。高火力先制技として優秀であり、特にサイクル戦で威力を発揮した。同シーズンではカプ・ブルルドヒドイデのサイクルコンビ「ブルルドヒド」のカプ・ブルルの枠をグラスメイカーゴリランダーに変えた「ゴリラドヒド」が成立。シーズン7最終100位以内構築は火力に特化したこだわりハチマキ型がメインであり、技構成はグラススライダー、ウッドハンマー、ばかぢからはたきおとすがメイン。一方、同ランク帯にはつるぎのまいドラムアタックを採用しており撃ち分けが必要な都合上こだわりハチマキではなくきあいのタスキを採用した型もぽつぽつ見られた。

シーズン8には使用率2位を記録。あまりにゴリランダーが増えたため、ゴリランダーのメインを半減できるくさポケモンはどくウエポンを覚える種族なら多くのケースでヘドロばくだんなどを搭載するようになった。シリーズ6では使用率上位禁止ルールにより参加禁止となった。シーズン10では進化前のバチンキーの使用率が圏外から111位に上がっており、少ないながらも一定数代替として使われていたことが窺える。

冠の雪原期になると、後出しによりカプの展開したフィールドを書き換えてグラススライダーで縛ることができるという利点が生まれた。このことから、シーズン12には多くの既存組が使用率ベスト30から漏れる中、最終使用率8位を記録。シーズン1では100%近い搭載率であったドラムアタックはシーズン13では2割を切っており、もはや「ゴリランダー=ドラムアタック」という印象は消失したと言える。

シリーズ9になるとウッドハンマーを不採用とする型が増加。一方、シーズン18最終2桁構築には、最終1位を始めとしてウッドハンマーとグラススライダーを両採用した型が目立った。いのちのたま型の場合は案外サンダーに半減でもグラスメイカー+ウッドハンマーで打点を持つことができ、これがつるぎのまいを積んだキョダイコランダであればほぼHB特化しない限り非ダイマックス状態のものを確定1発にできる[2][3][4]

ダブルバトルにおいてもグラスメイカー・グラススライダーの解禁されたシーズン7から使用率を伸ばした。シングルバトルよりも素早さ操作が重視されるダブルバトルにおいて、先制技となるグラススライダーは非常に強力であり、ねこだましはたきおとすなどそれ以外にも優秀なわざを多く揃えることが使用率上昇の要因と考えられる。シーズン8になるとダブルバトル使用率1位を獲得。

冠の雪原期になると、環境の最前線に躍り出たカプ・レヒレが明確な有利に追加された。レジエレキとともに火力アイテムを持って上から叩けば、HPに252振りした程度の耐久振りならダイマックス状態であっても集中砲火で1ターンのうちに処理できる。一方、不利としてガラルファイヤーメタグロスブリザポスヒードランテッカグヤガラルフリーザーなど、くさに抜群を取れるタイプを併せ持つはがねタイプ、ひこうタイプを中心に多くのポケモンが追加された。

シーズン13になるとガオガエンより素早さが高くねこだましの打ち合いを制して味方の攻撃を通しやすくなることから、使用率がガオガエンの3位より高い2位を記録するようになった。ガオガエンと同時エントリーしてねこだまし持ち2体体制にすることもざらである。また、ダウンロードコンテンツ解禁前は1割台から2割台であったとんぼがえりの搭載率が4割近くになった。サイクル戦の研究が進んだ結果と見られる。

ポケモン日本一決定戦2020』王者決定戦ではジュニアカテゴリベスト4進出者中2人、シニアカテゴリベスト4進出者中2人、マスターカテゴリベスト4進出者中1人が使用。

竜王戦ルールで行われたシリーズ8ではトップメタとなり、シーズン15ではカイオーガが使用率8位を記録した中で使用率3位を記録。この頃の環境では、ガオガエンのねこだましレジエレキやゴリランダーなどの上からカイオーガを叩くメタポケモンを通す構築が主流である。

一般的な育成論

第八世代くさタイプ御三家。特攻以外にバランス良く振り分けられた種族値を持つ物理アタッカー。隠れ特性グラスメイカーグラススライダーの両立が非常に強力。一方くさ単タイプは攻防いずれも弱さが目立つ点には注意が必要。サイクル戦に有用なわざも覚えるため、上手く立ち回ることでタイプの弱さを補いたい。

特性は前述のとおり隠れ特性のグラスメイカーが採用理由に直結するため基本的にこちらが選ばれる。

キョダイマックスが可能。グラスフィールドを展開するダイソウゲンとかたやぶり効果のあるキョダイコランダの選択になるが、グラスメイカーと効果が被ることを考えると、基本的にキョダイマックスを採用したい。ただし、グラスフィールド下で先制技となるグラススライダーがあるのなら、ダイマックスする必要は無い。

攻撃技には前述のグラススライダーのほか、タイプ一致技にドラムアタックウッドハンマーがある。その他のタイプのわざに10まんばりきばかぢから/アームハンマー/けたぐり/ドレインパンチ/かわらわりはたきおとす/DDラリアットとんぼがえりアクロバットからげんきがむしゃらねこだましなどがある。じしんはグラスメイカーと相性が悪い。特殊技は基本的に選択肢とならないが回復技のギガドレインやダブルバトルで優秀なバークアウトなどは型によって採用されることがある。

変化技にはやどりぎのタネちょうはつみがわりつるぎのまいビルドアップなどがある。

脚注