スリーパー/対戦
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このページは、スリーパーの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。
スリーパーの歴史
第一世代
速攻環境であったため、スターミーやフーディンなどの高速アタッカーに一歩譲った感はあったが、リーグ初期から活躍していたことからかなりの強さの持ち主。特殊は序列6位で、HPはエスパータイプにしては高い方。それ以外の能力は低めだがHPのおかげで特殊耐久はフーディン以上、物理耐久もスターミー以上で意外と硬かった。当時としては分割前による高い特殊攻撃性能、エスパー耐性含む特殊耐久性能、さいみんじゅつによる搦め手、通常フォーマットで唯一一致ゆめくいを使えゲンガー以上の威力を出せることなどから需要はそれなりにあり、ニンテンドウカップ'97では決勝進出者15人中2人、ニンテンドウカップ'98では決勝進出者7人中1人が採用するなど大会レベルでの採用実績もある。98カップ予選では7大会中2大会で優勝実績を残している[1]。ちなみに、スリーパーのタイプ一致ゆめくいはフーディンのサイコキネシスとほぼ同等の火力だったりする。フーディンに対する返しとしてのしかかりを覚えさせるプレイヤーもいた。他はちきゅうなげ、カウンターなどとフーディン同様に当時は技のバリエーションが少なく、スターミーやナッシーといった複合タイプ、HPと特殊が高いラッキーなどには手こずった。
第二世代
仕様変更による特攻の低下、ねむるとねごとのコンボの流行などによって火力と妨害性能が下がった。エスパータイプ弱体化であくタイプ、むし・ゴースト技と弱点を突かれるようになり、第一世代ほどの硬さも感じられなくなってしまった。サイコキネシスも弱体化、さらにはゆめくいも多くのポケモンが覚えるようになりアイデンティティも失ってしまったと言える(さいみんじゅつとセットで覚えるものは少ないが)。この頃からいばる+じこあんじ+攻撃技にシャドーボールなどのコンボを活かした耐久型が考案された。当時はみらいよちがタイプの影響を受けなかったため安定した攻撃手段として使用された。タマゴわざとしてほのおのパンチ、かみなりパンチ、れいとうパンチを覚えたことによって攻撃のバリエーションが増したが、とくこう低下で火力そのものはあまり高くなかった。よってエスパーとしては高めの耐久を活かした受けやサポートしかスリーパーが生き残る道はなかったといえる。
第三世代
特性ふみんを獲得した。これにより自身と同じ眠り技使いに強くなったが、逆にめいそうを積んで能力を上げてからねむるで回復する戦法は使えなくなった。また、当時の公式大会ルールでは複数催眠がまだ禁止されていたため、ふみんの恩恵は後の世代と比べて比較的薄かった。XDではバトンタッチを覚えたスリーパーを入手でき、めいそうを積んでからバトンタッチで他のポケモンにつなげる運用法が可能になった。
第四世代
新特性よちむの獲得によって第三世代で失ったねむるを絡めた戦法が再度可能になった。わざマシンにみがわりが復活したのでいばると組み合わせることが容易になった。わるだくみの獲得によって高い火力も生み出すことが可能になり、バトンタッチとのコンボも強化。さいみんじゅつやかなしばりが強化されたほか、すりかえなどで妨害に徹することもできるようになった。特にバトレボ初期には催眠技にこだわるプレイヤー、いわゆる「催眠厨」同士の戦いでふみん型が役に立った。ただしちょうはつの仕様変更は向かい風。
第五世代
眠り状態の弱体化によってさいみんじゅつから積み技に繋げる技構成はほぼ姿を消し、こだわりスカーフとすりかえのコンボ、でんじはとしねんのずつきによるコンボが主流になっていった。ふみん持ちでキノコのほうしが効かず、アンコールでキノコのほうしを打ったキノガッサを起点にできるうえに、トリックルームで最速キノガッサに対処できる点から、メタとして一定の需要があった。
第六世代
この世代の初期のレーティングバトルではトリックルームの始動ついでにさいみんじゅつで相手を妨害するポケモンとして利用されていた。中期~後期についてはPGLの公表データからははっきりとした型の傾向は読み取れない。せいしんりょく型はメガガルーラのねこだましを流せるうえに、HPと防御に努力値を極振りで防御に上昇補正が掛かる性格のスリーパーとなるとようきメガガルーラのすてみタックルをステルスロックのダメージ込みで確定2発に抑えることができるため、トリックルームの始動役としては悪くはなかった。実際、PGLレーティングバトル統計データを見ても、ダブルバトルでは物理アタッカーに対してトリックルームを確実に発動できるように特性せいしんりょくで性格がのんきの個体が主流となっていたことが分かる。シングルバトルではれいとうパンチやほのおのパンチなどを覚えさせたいじっぱり奇襲型もシーズンによっては使用率が伸びた。
第七世代
Zワザの登場により、1回だけなら初手から高い火力を発揮することが可能になった。ただ、同じせいしんりょく持ちのトリックルーム展開役として役割が被るうえにより使い勝手がよいヤレユータンが登場し、立場が悪くなったのが実情。幸い、さいみんじゅつ、でんじは、すりかえ、かなしばりなどで差別化可能。
USUMリーグでは第六世代のようにメガガルーラにおやこあい込みのねこだましを撃ち込まれる機会が激減したため、第六世代にそこそこ見られたせいしんりょく型が死滅した。USUMリーグシングルバトルシーズン16では統計データ不足によってPGLのデータが非表示になった。
一般的な育成論
ソード・シールドのVer.1.3.2時点で未解禁であるため、第七世代における育成論を記す。
アタッカーとするには攻撃面の能力が乏しい。スリーパーの覚える技にはトリッキーな技が多いのでそちらをメインにした補助型が向く。
すりかえでこだわり系(素早さが上がり先制できるスカーフがよい)のアイテムを相手に持たせ、かなしばりで行動不能にするコンボ、わるだくみ、めいそう、バリアーといった補助技をバトンタッチ(習得には条件がある)して他のポケモンをサポートする型などが挙げられる。特に後者はさいみんじゅつで相手を無力化しておくと成功しやすい。
もともと特防が高いので、防御が2段階上がるバリアーを用いれば隙のない耐久性能を持てる。
攻撃技は物理・特殊ともに豊富。物理技はしねんのずつき、ほのおのパンチ、かみなりパンチ、れいとうパンチなどが、特殊技はサイコキネシス、シャドーボール、きあいだまなどが候補となる。イカサマは削りを入れるのにも悪くないが、起点型であるスリーパーにとっては接触してゴツゴツメットを確認するという意味がある。
性格は特殊耐久に特化できるおだやかがベスト。ずぶとい型にして物理耐久に特化しても悪くない物理耐久ラインでもある。ダブルバトルではトリックルーム状態で動けるようにのんきやなまいきにするのが主流。
特性はあくびなどねむり技無効のふみんがベスト。せいしんりょく型にすると比較対象のヤレユータンと差別化しづらくなるので、なるべく避けるべきである。よちむもアドバンテージがほぼ取れないので候補外。
ヤレユータンとの最大の差別化点はエスパーZ+トリックルーム→さいみんじゅつである。命中率のランク補正が1段階上昇していればさいみんじゅつが90%の確率で当たるようになるため、あながち博打とも言い難い。
- ↑ ポケモンリーグ予選結果速報! ポケモンバトルツアー'98夏 予選大会結果レポート(任天堂、2019年1月31日閲覧)