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ゲッコウガ/対戦

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このページは、ゲッコウガの対戦での扱い、および育成論を記述するところである。

ゲッコウガの歴史

第六世代

XY期は教え技がまだ解禁されていなかったためれいとうビームあくのはどうくさむすびハイドロポンプ、という技構成が主流であったことがPGL統計データからうかがえ、性格はおくびょうが7割前後、持ち物はいのちのたまが4割から5割程度であった。この世代はZワザが存在しなかったため特性はへんげんじざい一択。ORASリーグではくさむすび、ハイドロポンプをけたぐりダストシュートに入れ替えることが多かったと統計から推測され、おくびょうとむじゃきが各4割前後という状況となった。

性能判明当初は覚える技全てを一致で打てるポテンシャルから騒がれたが、実際はスイクンは攻め切れず、ファイアローには上からこだわりハチマキ+ブレイブバードで叩かれ、ガブリアスにはきあいのタスキで耐えられてから返しに攻め切られ、といった具合に、より対面性能に優れたポケモンたちに手を焼いた。メガガルーラもいのちのたまを持たせたうえで物理に特化しないとけたぐりで1発にはしづらかった。

ORAS発売となったシーズン7までのYリーグシングルバトルでは使用率10位台半ばから20位台後半を推移し、その間の最高位はシーズン1(ポケモンバンク未解禁)の13位。ORASリーグシングルバトルでは20位以内から落ちることはなく、最高位はシーズン17の7位。

JCS2016(GSダブル)オンライン予選ではダストシュートでゼルネアスを、けたぐりでメガガルーラを、れいとうビームでメガレックウザを、くさむすびゲンシカイオーガを削るポケモンとして一定の需要があり、ジュニアカテゴリ9位、シニアカテゴリ24位、マスターカテゴリ28位の使用率を記録。

ダブルバトルでは上からへんげんじざい+ふぶきを放てるポケモンという性質もあった。カロスダブルよりも攻守両面で相性の良いれいじゅうランドロスが存在する全国ダブルで使われた。

第七世代

ファイアローガルーラなどのようなより対面性能の高いポケモンが相次いで特性の仕様変更によって弱体化。スイクンZワザの登場といわゆる「晴れスタン」の増加により攻防ともに安定しなくなり、ガブリアスメガシンカの素早さ仕様変更やこだわりスカーフの蔓延などの影響で環境下位に落ち込んだ。このような追い風がこれでもかというほど吹いたUSUMリーグシングルバトルでは使用率2位or3位がゲッコウガの定位置と半ば化した。USUMリーグシーズン7からシーズン8では腐りにくいいわの起点技であるがんせきふうじメガリザードンYに役割を持つ型が流行し、シーズン11からシーズン12にかけてはゲッコウガを起点として積んで来ようとするメガギャラドスミミッキュなどに有効なちょうはつが比較的採用率を伸ばした。がんせきふうじ型は世代末期にも流行していた。

USUMリーグにおける主流技構成はれいとうビームみずしゅりけんあくのはどうダストシュートorねっとう。ORASリーグで主流であったけたぐりはメガガルーラの減少によって廃れ、こだわりスカーフ持ちの高速ポケモンの増加を受けてみずしゅりけんが第六世代よりも増加した。ねっとうは不利な相手であるミミッキュに対する勝ち筋になり得る。

メガバシャーモの対策としても優秀であり、例えばおくびょうゲッコウガのミズZ+ハイドロカノン(相手のまもる込み)→みずしゅりけん(2発ヒット)は特防に努力値を4振ったメガバシャーモに対して確定1発。

ただ、こだわりスカーフ+とんぼがえりorボルトチェンジという組み合わせで相手に攻められると、悪くすれば結構なダメージを入れられながらこちらは思うように攻め切れず、ということになってしまう。

Zワザというと自身もミズZ+げきりゅう+ハイドロカノンで個性を出すことができるようになり、へんげんじざい型が60%台から70%である一方げきりゅう型が概ね20%台から30%台となったため、第六世代のようにへんげんじざい一択ではなくなり型が読みづらくなった。このげきりゅう型はSMリーグシングルバトルのシーズン5に確立されたと言われる。一致ダストシュートでカプに対して役割を遂行できるようになった他、この世代で盛んになった交代合戦を制するのに自身の技範囲とへんげんじざいが恐ろしく都合が良く、サイクル崩壊要因としての真骨頂を見せるに至った。ただ、同リーグ同バトルではきあいのタスキ型が最も主流であり、2番手はミズZという状況。こだわりスカーフ型が蔓延すると困るのはゲッコウガも同じであり、大した耐久性能を持たないゲッコウガが行動保証を得るならきあいのタスキが向いているのではないかという帰結となっている。

USUMリーグシングルバトルシーズン10で最終レート2171(1位)を記録したパーティにはまきびし型のげきりゅうゲッコウガが使用されていた。そのパーティはゲッコウガのまきびしちょうはつで起点を作りつつ相手を攻め、ミミッキュで対面から相手を処理し、メガボーマンダで詰めるというコンセプト。この構築はSM期には既に存在していたが、シーズン10で結果を残して話題になった。まきびしの採用理由については、タイプ受けで暇ができやすいポケモンが暇な時に撃つ技の中でたまたま一番優れていたということから[1]

努力値に関してはUSUMリーグシングルバトルで使用率2位or3位を定位置としたれいじゅうランドロスを意識する必要があり、れいじゅうランドロスのじしんを耐えるには防御に厚く振る形で努力値配分を歪められがちであった。

因みにSM期はゲッコウガとメガギャラドスを除いて環境からあくタイプがほぼ死滅したあく不毛の時代であり、その中でも前者はへんげんじざい型が主流であく枠としての性質が薄い、後者はメガシンカ時限定と、限りなくあくが絶滅に近い状況であった。この頃にはめざめるパワーでんき)型が流行していた。

第七世代に「結論パ」はそれほど明確なものが存在するわけではないが、強いて言えばカバルドンボーマンダギルガルドのトリオ「カバマンダガルド」を表選出として、ゲッコウガ、ミミッキュカプ・コケコのトリオ「ゲコミミコケコ」を裏選出とするパーティを「結論パ」とする意見もある。

一般的な育成論

通常型

みずあくの複合タイプであり、高い素早さとそこそこの攻撃特攻を持つが、耐久は低い。素早さみずポケモンの中で最速を誇る。性格をむじゃきやおくびょうなどにして、高速アタッカーに育成すると良いだろう。物理・特殊のどちらのアタッカーにも育成でき、二刀流も可能である。ただし、火力はそれほど高くはないので、いのちのたまなどで増強することが多い。

通常特性はげきりゅうであり、自身のHPが減少した時にみず攻撃の威力を上昇させることができる。みがわりげきりゅうを確実に発動し、ミズZによるハイドロカノンで奇襲を仕掛けるという戦術があり、単純にきあいのタスキでもげきりゅうは発動可能。隠れ特性はへんげんじざいであり、使用する技のタイプに自身のタイプを変化させた上で技を放つため、実質あらゆる技をタイプ一致で使用することができる優秀な特性である。

くさむすびくさタイプに変化させればキノコのほうし等を無効化でき、どくびしならどく状態を回避でき、かげうちならノーマルかくとうタイプの攻撃を無効にでき、まきびしなら弱点であるでんき攻撃を無効にできるめざめるパワーでんきならでんじは等のまひ無効、ほのおならやけど無効、はがねならどく無効となる。ただし自身の耐久は低く、不一致であっても抜群技で倒されやすい。そのため先手を取られるとつらいので、まひにされたりするなどして素早さを下げられると止められたも同然ともいえる。

物理型ならたきのぼりつじぎりダストシュートけたぐりれいとうパンチとんぼがえりなど、特殊型はなみのり/ハイドロポンプみずしゅりけんあくのはどうじんつうりきれいとうビームくさむすびなどがおすすめ。Zワザ化する前提ならあなをほるとびはねるも候補になる。特攻の方が高いので特殊型の採用が多いが、両方を組み合わせて戦った方が多くの敵に対応できる。みずしゅりけんは先制できる上に2~5回連続で攻撃できるため、速攻でみがわりを破壊するのに向いている。また、ドラゴンタイプ対策として採用されるれいとうビームがほぼ必須(物理型なられいとうパンチも視野に入るが、メガボーマンダとの対面になった場合に有利にならないので、意識するなら物理型でもれいとうビームは覚えさせておいたほうがよい)。残りの技は戦う相手を考えて採用しよう。いのちのたまで強化するなら、はかいこうせんギガインパクトも隠し玉として有効かもしれない。霰パ砂パに出張させるならへんげんじざいでタイプを変えることができる性質を活かしてふぶきいわなだれを覚えさせてもよい。もし仮に物理一刀型にするなら、こだわりハチマキZクリスタルでも持たせないと火力不足になってしまう。

持ち物は上記の通り火力増強のためのいのちのたまのほか、たつじんのおびきあいのタスキも採用率は高め。物理主体で行くならおにびによるやけどなどの対策としてラムのみを持たせるのも悪くない。

努力値は特殊型の場合基本的に素早さ特攻に各252振りとなるが、第六世代の頃は最速115族抜きに調整する型もあった。両刀型の場合は少なくともけたぐりでHP252振りで防御無補正のメガバンギラスを確定1発にできる程度に攻撃の努力値を振った方が良い。

きずなへんげ型

限定入手の特性きずなへんげを持つサトシゲッコウガを使用する型。体験版をプレイすることで1体のみ入手できる。

きずなへんげは相手を撃破すると、攻撃・特攻・素早さの種族値が上昇する効果であり、効果自体はじしんかじょうよりも強力と言える。耐久面の種族値こそ上昇しないが、合計で上昇する種族値は110と、メガシンカ以上。また、きずなへんげが発動すると先制技のみずしゅりけんの威力が20に上昇し3ヒット確定となる点も優秀である。ただし、ゲッコウガの強みでもあるへんげんじざいは捨てることになるので、純粋なみずあくの複合タイプとして使用することになる。

個体値は固定されており、攻撃、特攻、素早さの個体値は最高の31だが、HP、防御、特防は20。他のパラメータも強化したい場合はぎんのおうかんきんのおうかんを使用すると良い。

採用する技は基本的には通常のゲッコウガと同じだが、敵を撃破しないときずなへんげが発動しない点やへんげんじざいは使用できない点を考慮して、高威力の技を選択すると良いだろう。技の候補は通常型とほぼ同じだが、性質上タマゴわざは覚えられないので、どくびしなどは使用できない。敵を撃破するためだけに、ミズZ+ハイドロカノンを使用することも考えられる。

持ち物も通常型と同様に、火力を増強するミズZいのちのたま、低耐久を補強するきあいのタスキなどが挙げられる。

脚注

  1. USUM10 最終1位2171 構築 huyuno (note、2021年3月12日閲覧)